臨床紹介

神経診察法の連載について

神経電気生理検査について

神経電気生理検査には以下のような項目があります。
■神経伝導検査
・運動&感覚神経伝導検査(末梢神経伝導検査)
・反復誘発筋電図
・瞬目検査
■針筋電図検査
・針筋電図検査
・単線維筋電図検査
■表面筋電図検査
■誘発電位検査
・体性感覚誘発電位検査
・視覚誘発電位検査
・聴性脳幹反応
・運動誘発電位
■脳波検査

麻痺、しびれ、意識障害などの神経筋障害をきたしている際には、その障害部位や原因を特定する必要があります。神経生理検査を行うことにより、ときにはMRIやCTのような画像検査と組み合わせながら、身体のどこに、どのような異常があるのかを明らかにすることができます。以下に、いくつかの例を挙げてご説明します。
・運動&感覚神経伝導検査(末梢神経伝導検査)
脊髄より末梢側の神経(末梢神経)に障害があると、手足の筋力低下や感覚障害などが生じます。皮膚上で微弱な電気を用いて末梢神経を刺激し、得られる筋肉や神経の反応を記録して、その機能を調べます。同じ神経であっても、運動機能と感覚機能は分けて検査します。末梢神経障害は、糖尿病、アルコール多飲など、さまざまな原因で生じますが、その原因を明らかにするための入り口的な役割を果たす検査といえるでしょう。

・針筋電図
いくつかの筋肉に細い針を刺し、筋肉の電気的活動を調べます。検者の指示に従って、針の刺さった筋肉に力を入れたり抜いたりしていただきます。筋力低下が筋肉に由来するのか、あるいは神経由来なのかを調べることができます。

・運動誘発電位
刺激コイルに急速に電流を流し、その磁束変化に応じてコイルに流した電流と逆向きに誘導された電流(渦電流)により、コイル直下の生体を刺激するものです。経頭蓋的に大脳(運動野)や脳幹(錐体交叉部)を刺激することで、主に脳や脊髄の運動機能を調べることができます。

・脳波検査
脳内で発生する微弱な電気活動を、頭皮に装着した複数の電極を用いて記録することにより、脳機能を調べる検査です。意識状態の判定、てんかんが疑われる場合などに行います。

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高次脳機能障害について

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神経診察法の連載について

中外医学社出版の月刊誌「Clinical Neuroscience」に、当科宇川義一教授による「神経診察法の基本とピットフォール」好評連載中です。

一度、ご覧ください。


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